伝統建築

称念寺 落慶法要
2023年(令和5年)11月27日、称念寺落慶法要に今井慶子住職に来賓として招待され、冥途にいる亡父の代理で臨席させていただきました。 生前お祖母ちゃんは、称念寺の修理について後々遺恨が出ない様に檀家総代に任せておくべきだと反対しましたが、「儂がやら無いと先祖に申し訳がたたない。今西家としての志が立たない!」と怒っていたのを記憶しております。
今西家西棟唐破風および千鳥破風に飾った重ね妻の台風被害による白漆喰破損の漆喰塗替え工事作業完了いたしました。

東大寺・春日大社・興福寺など寺社建築の建立修復を手掛けてきた「建築工の匠」奈良の尾田組の伝統建築技術によって現代版の今西家を再現すべく、桜井の西垣林業が春日杉や吉野材をそろえ、生駒の山本瓦工業が瓦を葺き、内装は大丸木工部が担当して新築されるに至った。上棟式の日、尾田組宮大工棟梁とうりょうがてっぺんに登り、棟木に掛矢かけや を打ち下ろした途端、大黒柱と梁はりが音をたてて組みはめ込められた。それは、忘れることのできない光景で神聖な音が腹に響く、儀式であった。